活動報告
2012年3月5日
本田美奈子.と辻友紀子ちゃんのコラボ「ありがとう」が絵本に 厚生労働省【推薦】
待ちに待った、本田美奈子.が病室で書いた『ありがとう』の詩に進行性筋ジストロフィーを患いながら、
パステル画家として活動を続けている辻友紀子さんが挿絵をつけた絵本が4月12日に発売になります。
この本はLIVE FOR LIFEが難病の子供達や多くの方達に生きる事の大切さを分かち合う為に全国の病院、
図書館等に寄贈致します。
ご覧になりたい方がいらっしゃいましたらオンラインショップより先行予約でお申し込みください。
是非お友達やお知り合いの方たちにもお知らせください!!
定価:1,260円(本体1,200円+税)
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美奈子さんと一緒に絵本を」 辻友紀子
美奈子さんをそばに感じながら、絵本の挿絵を描きました。
「わたしは太陽が大好きです。太陽のように歌を通してみんなに光を届けたいです。」と美奈子さんは言っていました。
今も多くのひとに光を届けてくれています。わたしも、美奈子さんに大きな光をもらっています。
誰もが生きて行くなかで、時には苦しい困難に遭います。
わたしは、5歳のときに難病・進行性筋ジストロフィーと診断されました。
病気の進行で、15歳で車椅子生活になり、自分には何もできることがないと思い込んでいました。
27歳のときに気管切開し、人工呼吸器ユーザーとなり、息苦しい時期もありました。
18歳のとき、絵を描くことに巡り逢いました。
病気の進行で心がゆらぐ自分を支えてくれたのは、好きなことに打ち込むことと、
それを見守ってくれるたくさんのひとたちの存在でした。
わたしはささいなことで落ち込んだり将来のことが不安になったりします。
でも、絵を描くことで、今を生きている喜びをかみしめ、前を向いて生きていきたいという希望と情熱が湧いてきます。
美奈子さんとのコラボレーション絵本『ありがとう』の挿絵を描くことも、わたしにとって、大きな希望です。
美奈子さんは、自分が白血病を克服して再びステージに立って歌えば、同じ苦しみの中で闘っている人たちにエールを
送ることができると思いで懸命に生きました。その願いなか、病室でいくつか詩を書き残していました。
そのなかで、わたしがこの詩の絵を描きたいと選ばせていただいたのが、『ありがとう』です。
病気のつきあいのなか、辛い経験もありましたが、支えてくれる周りへの感謝をより深く感じて来た自分の想いが、
美奈子さんの想いと重なりました。
この挿絵のお話をいただいたときは、もっと上手で高名な画家のかたはたくさんいるのではと思い、
わたしで良いのだろうかととまどいました。
でも、わたしだからこそ描ける絵がある」とも信じました。上手な絵でなくても良い、「愛情」を込めて、
「時間」をかけて描こうと想いました。
この絵を描くにあたり、一番、心に強くあったことは、
「美奈子さんの心に近づいて、その心に寄り添えるような絵が描こう」ということでした。
美奈子さんの絵を描くことで、わたしたちは、心の対話をしている感じがしました。
美奈子さんに会うことはもうできませんが、美奈子さんの「オモイ」を「カタチ」にするひとつのお手伝いが
できたことを嬉しく思います。
美奈子さんのメッセージ絵本はたくさんのひとの希望となることでしょう。
誰かへ希望を贈れることが、わたしにとっても大きな希望です。
今の自分を支えてくださっているみなさん一人ひとりに心からの“ありがとう”の感謝の気持ちを伝えたいと思います。